その他

高齢化と住宅

建ててから30年が経ち床下を見てもらったことがないというお宅から床下調査依頼があり調査に行ってきました。

水漏れ・雨漏り・白アリ等は異常ありませんでしたが、基礎にひび割れがあったりネズミや蛇等の小動物が侵入した形跡があったりと30年も経てば色々なところに多少なりとも問題は起こります。

日本における建物の使用年数は平均約30年と言われ、一方アメリカでは103年、イギリスは141年、フランスで86年、ドイツ79年と言われ諸外国に比べるとかなり短くなっています。

日本では古いものはダメなものという価値観があるのに対して、欧米ではメンテナンスをして一つの家に長く住み続け価値を高めていくという考え方が主流になっているそうです。

実際に住宅投資に占めるリフォームの割合も日本が27.9%に対してイギリス57.3%、フランス56.4%、ドイツに至っては76.8%と2倍近い費用を掛けているそうです。

現在日本では高齢化や空き家問題が深刻な課題となっていますが、人生において最も高額な住宅に価値を持たせることが、一つの対策になるのではと感じています。

 

記事一覧