施工完了までの流れ
施工が必要な場所や規模、使用する薬剤の種類により異なりますが、4,800円~で行える施工もございます。
1. お問い合わせ
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屋根裏から音がする、嫌な臭いがするなど心配なことがあればお気軽にお問い合わせください。土曜・日曜・祝日でも対応しています。
2. 現地調査
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調査費用は15,000円(税抜)(100平米以内)ですが、調査後、駆除作業を依頼される場合は調査費用は頂きません。
実際に現場で聞き取りや、目視することで被害の状況を把握させて頂きます。
3. 調査報告
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建物の調査結果を写真などで報告書にまとめ、実際に駆除作業が必要かどうかなどを分かりやすく説明します。
4. お見積り
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建物の状況や被害の状況などから実際に行う必要のある施工のお見積りを提示します。
5. 施工
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お客様のご都合に合わせて土曜・日曜・祝日も対応しています。
施工では壁や家具など周辺が汚れないようにしっかりと養生をして施工にあたります。
6. 施工完了
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施工後、片付けや完了のご報告、現地確認を行います。最後に作業報告書を提出して完了となります。
施工方法の種類
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乳剤散布処理
厨房内や作業場などの排水溝は汚泥や有機物(食材の切れ端)が堆積しやすく、害虫類が発生しやすいです。
圧縮ポンプ型の機材を使用し、排水溝の淵、側面等へ散布を行います。 -
調査用トラップ
施工場所の対象エリア内に害虫用の調査用トラップを設置します。捕獲状況を確認することで、重点的に施工を行う必要がある箇所を判断できます。
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ベイト剤
ジェル状の害虫用毒餌を設置します。
それを害虫が摂取することにより、長期的な制御を行います。 -
ULV
電動機器で水溶性の薬剤を超微粒子にして空間への噴霧を行います。害虫の種類に合わせて使用薬剤を選定します。
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エアゾール剤
調査用トラップでの捕獲が確認された場合、細いノズルのついたエアゾール剤で付近の生息確認及び駆除処理を行います。
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IGR剤
排水溝や排水管の勾配、床面の劣化により水たまりができやすい場合、水が流れなくなりチョウバエ類等の発生要因となります。IGR剤を投与することにより、飛翔昆虫類の発生を制御します。
登録団体について
害虫・害獣の駆除業者を選ぶ際、資格や登録団体によって特定の基準を満たしているかを考慮することはとても重要です。
団体に加盟しているメリットして以下のような項目があります。
- 専門的な知識と技術を持ち高品質なサービスを提供する能力があることが期待できます
- 登録団体の加盟店は、特定の倫理規定や行動規範が遵守しているため、環境への配慮・法的要件に従ってサービスを提供しています。
- 業界の最新トレンド、技術革新を常に意識しているため、サービスの向上やより良いサポートを提供できます。
静岡県ペストコントロール協会会員
『ペストコントロール協会』は、有害生物全般を安全・効果的な方法で管理・制御して、駆除・防除・防疫作業を行うことで被害を最小限に抑え、快適な生活環境を守る活動をしています。シロアリやゴキブリ、ネズミ、ハチなどの他、デング熱、鳥インフルエンザなどの感染症も含めた生物全般の衛生管理を担っています。
ヤシロでは経験豊富な専門家が、最新の技術と方法を駆使して、害虫や害獣の発生源を特定し、効果的な制御策を提供しています。
静岡県建築物ねずみ昆虫等防除業登録
登録基準(都道府県によって異なる)を満たした事業者が申請できるものとなっております。
大きく分けて3つの要件を満たしている必要があります。
『機械器具、保管ができる保管庫の所有(物的要件)』
『防除作業監督者がいて防除作業の従事者が研修を終了している(人的要件)』
『作業方法、機械器具の維持管理方法についての基準を満たしている』
害虫・害獣の生態
ゴキブリ
日本において普通に見かけるゴキブリは『クロゴキブリ』と『チャバネゴキブリ』の2種類です。見た目の不潔さや嫌悪感、動き回る様子や舞うことで恐怖感を与えてることで嫌われています。
食中毒菌や様々な病原性の菌・微生物を、体表面や脚・排泄物などを通じて伝播させます。さらには、死骸や糞などがアレルゲンとなり吸い込むとアレルギー喘息の要因になるとされています。
【クロゴキブリ】
一般家屋に生息し、10回程度の脱皮を繰り返し1~2年かけて成長します。
成虫としての寿命は4~5ヶ月で、生涯に15個程の卵鞘に20~30個の卵があるため、ゴキブリを1匹見かけたら100匹いると言われています。
【チャバネゴキブリ】
主に飲食店に多く生息し、暖かいところを好みます。羽はあるが飛ぶことが出来ず、寒さに弱いため野外では冬を越すことができません。
1個の卵鞘に30~40個の卵があり、20日程度で孵化し1~3ヶ月で成虫になるため、繁殖スピードが早いため驚くように増えていきます。
ヤスデ
日本には約250種類が生息していると言われ、落葉下、石やプランタなどの湿った場所に生息しています。大量に発生することがあり、その際に家屋へ浸入することがあります。
触れたりすると刺激臭のある黄褐色の液体を分泌し、この液体には有毒物質が含まれているため、皮膚に付くとヒリヒリとした傷み、目に入ると炎症を起こすこともあります。
【ヤンバルトサカヤスデ】
台湾から沖縄に入ってきたと考えられ、鹿児島県、静岡県、神奈川県などで生息が確認されています。群がるように大量発生することがあり、家屋への侵入や異臭を放つため問題となっています。夜間に活動し、雨上がりの蒸し暑い日に集団で移動をします。
繁殖期は10月~11月です。
ネズミ
日本の家屋で見かけるネズミは『ドブネズミ』『クマネズミ』『ハツカネズミ』の3種です。
ネズミはサルモネラ症やレプトスピラ症など様々な菌を保菌し、衛生的被害をもたらすだけでなく、食べ物や家具・柱・コード類がかじられる被害がみられます。また、ネズミは夜行性のため、夜間の物音も問題となります。
屋内へは床下の通気口の僅かな隙間や屋根などの隙間などから侵入しますが、こんな穴からと思うような僅かな隙間からも侵入します。
【クマネズミ】
主に屋根裏や壁の中で生活し、高所移動が得意で電線なども容易にわたる能力があります。垂直の壁を駆け上る能力もあり、立体的な活動が得意な種です。
妊娠期間は約21日で一度に平均6頭を生み、生後3ヶ月から生殖可能となるために環境が良ければ、あっという間に増えてしまいます。寿命は約3年です。
【ハツカネズミ】
ネズミの中で最も体が小さく10mm程度の隙間からでも侵入が可能なため、完全に閉まっていないドアなど建物の僅かな隙間から侵入します。また、家具の中などに営巣することもあります。
妊娠期間は約20日で一度に平均6頭を産み、生後2ヶ月で繁殖可能と早くネズミ算と言われる所以です。寿命は約1年〜1年半です。
ノミ
ノミ類は体長数mmの小さな吸血性昆虫で、成虫は犬や猫、鳥類に寄生し吸血しています。ペストや発疹熱などの感染症を媒介すると言われ、日本国内では80種が知られています。
最近の刺咬被害の原因のほとんどが『ネコノミ』で、7月〜8月中旬頃に発生が集中しています。
【ネコノミ】
日本全域に生息し、成虫の雄雌ともに吸血をします。刺されると激しい痒みが数日間続きます。
成虫の寿命は3ヶ月くらいで、環境が良ければ1日に10個以上の卵を産み生涯で400個産卵します。およそ1ヶ月で成虫になるため、放し飼いのペットなどがいる場合は注意が必要です。また、吸血ができなくても1ヶ月以上耐えることが出来るそうです。
ちなみにネコノミの跳躍力は非常に優れていて、体長の200倍も跳ねることが可能と言われています。
ダニ
ダニは昆虫ではなくクモやサソリなどの仲間になり、屋内に生息しているものは屋内塵性ダニ類と言われています。屋内塵性ダニ類の多くが『ヒョウヒダニ』で、絨毯やタンスなどの家具に多く発生し年中見かける種になります。また、アレルギーの原因とも言われている種類となります。
人を刺して被害を与える種以下の種類となります。
【イエダニ】
イエダニはネズミに寄生し吸血しているダニで、人を刺すこともあり刺されると皮膚炎を起こし激しい痒みを伴います。脇腹や腰部、足首など皮膚が柔らかいところを刺す傾向があり、線虫や病原菌、ウイルスなどを媒介するとも言われ衛生健康上危険な種です。
【ヒゼンダニ】
ヒゼンダニは全国に分布し人に寄生して、人から人へと伝播します。激しい痒みと共に水泡やミミズ腫れが皮膚に現れ、この症状を疥癬症と言います。疥癬症には一般型とノルウェー疥癬に分けられますが、ノルウェー疥癬の場合は100万から200万もの生息があるとされ、その感染力は爆発的です。
高齢者施設などで発生することがあり、対策には治療と共に速やかに発病者の隔離や清掃などが必要になります。
【マダニ】
マダニは日本全域に生息し、3~4月頃から増加して10~11月頃が活動期となります。最近では、山・公園・河川敷・草地・庭など身近な場所でも確認され毎年のように被害が報告されています。
マダニに刺されると、日本紅斑熱やライム病などの感染症や、「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」を発症する場合があります。日本全国で(SFTS)を保有したマダニが確認されており、全国的に分布していると考えられています。(SFTS)を持ったマダニに刺された場合、潜伏期間は6日~2週間程度で発症した場合の主な症状は、38度以上の高熱、嘔吐、下痢や食欲低下などです。
致死率は6~30%と報告されていますが、治療法として有効な薬剤やワクチンは現状ないため、山や草むらに入る際には十分な対策をすることが求められます。
ハエ
ハエは日本では約50科、3000種が知られています。その中には、農業害虫としてのハエや寄生バエ、人間の生活に侵入してくるハエなどと様々です。私たち人間の生活での衛生を害するハエとして扱われるのは約100種で、衛生害虫として指定されています。サルモネラや赤痢菌や各種の寄生虫、小児麻痺のポリオウイルスなどを伝播するとされています。
1996年には、佐賀県で腸管出血性大腸菌O-157を保菌しているイエバエが確認されて問題となった事もあり、衛生上極めて危険な害虫と言えます。
【イエバエ】
畜舎や鶏舎の藁や糞、堆肥、塵芥などが発生源で、ゴミ処理場などでも発生することがあります。
成虫の寿命は約1ヶ月で一度に100個程の卵を4~5回産み12日程度で成虫になります。
【アカイエカ】
日本の一部除き殆どの地域で生息しています。体長が5.5mm程度、灰褐色~赤褐色で人を吸血しアレルギーによって痒みと腫れを引き起こす、家屋などに浸入する一般的に言われる蚊です。しかし、糸状虫症(フィラリア)を媒介すると共に西ナイルウイルスの媒介者となる危険性が高いと言われています。発生源は水たまりなどでボウフラは水中で過ごして蛹になります。2014年に国内で検出されたデング熱などは、身体に白い線のあるヒトスジシマカの媒介だと言われています。
ムカデ
日本では約120種類の生息が確認されています。ヤスデと似た落葉下や石垣の隙間、朽ちた木などの湿った場所に生息しています。
見た目も毒々しく、噛まれると激しい傷みと腫れを起こします。
一度に50個程度の卵を産み3年くらいで成虫となり寿命は6~7年程となります。肉食で捕食性のため死んだ虫は食べずに、生きたクモやミミズなどを餌としています。
そのため、虫が生息している家屋の床下やあまり開けない押入などの中に身を潜めていることもあります。
ユスリカ
日本全国の汚染が進んだ河川や用水路などから発生します。
家屋の照明や街灯などに群がるように飛来して不快だけでなく、洗濯物、サッシ窓に付着し大量の死骸などで汚染します。
3月~12月近くまで発生し、特に初夏から秋にかけてピークを迎えます。
『セスジユスリカ』は卵を一度に500個ほど産み、『オオユスリカ』になると2000個程にもなります。成虫の寿命は1週間ほどです。
夕方には大群で蚊柱をつくりますが、繁殖のために雄が羽の音を鳴らして雌を誘引するためのアピール行動のため雄しかいません。
ハト
日本全国に生息して駅やビル、神社、公園または立体駐車場などで見かけ、糞による被害で住宅などの建築物の美観が問題になっています。
本来は伝書鳩、レース鳩などのペット用として改良されたものが野生化したものと言われています。
また、アレルギーの原因だけでなく、サルモネラ症、クリプトコッカス症、アスペルギルス症などの様々な病原菌を保有しているので、注意が必要です。
【ドバト】
40羽前後の集団で行動し、繁殖は年に7回程度行われて、1回に2~4個の卵を産みます。寿命は野生のもので3年~5年程度です。
建築物などの雨のかからない場所に巣をつくり、採餌場所や休憩場所など決まった場所を移動して生活をしています。主に植物の種子や果実を好んで餌としています。
ハクビシン
昭和20年代初頭に四国、静岡県、山梨県、福島県などに生息が確認されていましたが、近年では、ほぼ日本全域に生息しています。平地から山地に生息し、特に里山的な環境を好むとされています。
住宅の屋根裏や倉庫、神社などに侵入しねぐらとするため、糞尿で天井に染み跡をつくり、異臭なども問題となります。また、夜行性のため、夜間に動き回る物音による被害や家庭菜園などを荒らされる被害もあります。木登りが得意で市街地周辺に生息している個体は側溝の中などを移動したりしています。
特徴としては額から鼻にかけて白い線があり体長は100cm程です。寿命は概ね10年程度と言われています。
SARSなどのウイルスを感染させるとも言われているので、可愛いからとむやみに近づくことは避けて下さい。
コウモリ
別名を『イエコウモリ』といい、日本の北海道を除く全域に生息しています。高速道路の橋脚の隙間、住宅の屋根裏・戸袋・壁の中・倉庫などに生息しています。
被害としては糞尿やダニなどの発生があります。
昆虫を主食として3月~10月の薄暗くなった夕方にユスリカなどの虫を捕食するために姿を現します。
繁殖期は7月初旬~8月中旬で1匹~3匹を産みます。11月ごろから冬眠に入り、寿命は雄で3年、雌で5年ほどになります。