長期優良住宅の維持保全点検
本日は、10年ほど前に新築して、その後建てたハウスメーカーが倒産してしまったためにメンテナンスをどこに頼めば良いか分からず困っていたという焼津市に住む方から相談を頂き調査に行ってきました。
長く面倒を見てもらうことも含めて新築を依頼している訳ですから頼るところが無くなるということはとても不安なことだと思います。
しかも、この家は長期優良住宅の認定をうけているため、維持保全計画書を作成し、その計画に沿って点検・修繕・改良を実施しなくてはなりません。
その期間は30年以上とされ、点検の間隔は10年以内に1回と義務付けられています。
もし、これを怠ると認定の取消や補助金の返還を求められたり可能性があり、報告をしなかったり虚偽の報告をした場合は30万円以下の罰金になることがあるとされています。
長期優良住宅制度は税制上の控除をうけられたり、住宅を優良な品質で建てることが出来たりとメリットもありますが、その反面、維持管理・保全の履歴を残したり、それに係る点検の費用がかかるというデメリットもあります。
建てた建築業者がしっかり責任をもって点検や維持保全の履歴を保管してくれていれば良いのですが、今回のように倒産などをされてしまうと、デメリットだけが重くのしかかってしまうので注意が必要です。
実際、このお宅は行政からの維持保全点検の報告を求められたそうです。
長期優良住宅で新築をされた方で計画に則った点検をされていますか?
もし、されていないようでしたら、ヤシロでは新築、既存住宅の住宅診断だけでなく長期優良住宅の点検なども行っているので声を掛けて下さいね。