リフォーム
住宅診断
断熱材入っていますか?
和室が冷えると連絡があり調査に行ってきました。
築30年程経過したお宅ですが、断熱材の状態を確認するために床下に入ってみると和室には断熱材が入っていませんでした。
多くの住宅の点検で床下に入ることがありますが、築後30年以上ともなると和室に断熱材が入っているのを見たことがありません。
1970年代から断熱材が使われ始めますが認知がされず、1980年に旧省エネ基準が設けられて少しずつ使用されるようになってきました。
しかし、義務化ではないこともあり温暖な静岡ではなかなか普及されていませんでした。
特に床は冷えるが畳は断熱性があると思われていて、洋間の床には断熱材を入れても和室には入れていないケースが多くみられます。
また断熱の仕組みや知識がないこともあり、写真のように断熱材が固定されていないために垂れ下がってしまったり、脱落したりして効果が得られない施工になっていることが多くあります。
床下は陽が当たらず外気によって冷やされて、その冷気によって床材を冷やしていくので、暖房を入れても床は冷やされ続けてなかなか温まることは出来ません。
もし、暖房を入れても足元が冷えるとしたら床断熱材のない家かも知れません。
一度確認して、もし無断熱であれば節電にも繋がるので検討してみるといいと思います。
昨年、内窓と床下断熱材を設置したお客様は、明らかに床下からの冷えが無くなり冬場の電気使用量が25%も減ったと仰っていました。
これから冬本番です。
国の補助金も出ているので予算額に達する前に早めに検討されることをお勧めします。