シロアリ 住宅診断

基礎に穴が開けっぱなし

本日、建物点検で床下の調査をさせて頂いていると、基礎に設けられた換気口の横に直径25mm程の穴が2箇所開いているのを確認しました。

見る限り基礎打設以降に開けられたと思われるコンクリート表面が欠けている痕跡があります。

お施主様に報告すると、以前エアコンを取付てあり、その撤去した後だと思うとのことでした。

エアコンを後付けで取り付けるためにやむを得ずに穴を開けるのだと思いますが、しっかりと防水することや、穴を開ける際にコンクリート内に設けられている鉄筋に損傷を与えないように注意が払えているかが心配になります。

また、撤去で穴を塞がなければ、害虫や害獣の侵入、または雨などによって鉄筋を錆びさせてしまい基礎の強度を低下させてしまう恐れがあります。

水道工事や電気工事、最近ではネットの線を取り入れるなどを行う際に建物に穴を開けることがありますが、その業者がもし建築士不在で建築の知識がないと、どんなに立派に建てられた建物であっても壊してしまう恐れがあります。

近年の建物は耐震化や高気密高断熱化などにより、迂闊に穴を開けることが出来ない構造になっていますから、何気に依頼してしまうと思わぬ被害にあってしまうことになってしまうので注意が必要です。

残念ながら多くの業界・工事業者は自分の仕事は理解していても建築のことを理解できている人が少ないので、業者選びをする際には金額も大切ですが、少なくても建築士の資格を持っているのか?建設業の登録をしているのかを確認することが大事だと思います。

シロアリ業者でも多くは建設登録のない業者が多くむやみに基礎を壊したり、壁に穴を開けたりしているので、知らないうちに建物にダメージを与えてしまい本来の性能が壊されているかも知れません。

建築後にシロアリ工事をされたり、新しくエアコンの取付、インターネットの線を入れたり、お風呂をリフォームをされたなどの経験がある方は、住宅診断をされるといいかも知れません。

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