慣れの中に危険が潜んでいる
ある施設の方からネズミの調査依頼を頂き、お盆前で予定が詰まっていましたが何とか時間をつくり伺ってくることが出来ました。
施設内全域を見て回ると驚いた事にトイレや各フロアのあちらこちらに糞などの証跡が見られました。
施設は鉄骨造の古い雑居ビルのテナントで、至る所に壁や天井裏に十分にネズミが通り抜けることが可能な隙間がみられることから生息状況は建物全域に広がっているものと考えられます。
糞の量から、ある程度の時間が経過し相当数のコロニーとなっていることも伺え、かなり深刻な状態です。
駆除を行っていくには建物のオーナー様の協力を頂き、建物全体の改善も必要なため、根本的な解決には相当な時間と費用が掛かってしまいそうです。
今までに多くの施設を見てきましたが、ここまでまん延してしまった現場を見るのは初めてですが、気になるのはお掃除をしていないことです。
そこで働く従業員さんたちも、たぶん糞を目にしていたはずですが全く掃除をした形跡がありません。
始めは気になっても、次第に慣れてきてしまうものなのでしょうか?それとも平気なのか?
最近、大手〇〇モーターさんのニュースで信じられない内容が報道されていますが、そこで働く社員さんたちは何も感じなかったのでしょうか?
初めは異様に感じていても、そういう環境にいると少しくらいなら大したことないと感覚が鈍くなり、環境に慣れて何も感じなくなるものなのかも知れません。
意識を変えなくては駆除をしても、また繰り返されるのでは気になります。