復旧につけこむ業者

本日も清水区で浸水調査で、この地区は床上30㎝まで増水したそうです。

住宅地であるこのエリアは未だに片付け作業と廃棄物収集車が行きかう光景でした。

この調査依頼は日頃からお世話になっているメンテナンス会社社長のご紹介でしたが、実は既に他の業者に声をかけたところ床下の状況も確認しないで除菌・白アリ予防を勧めてきて「これから忙しくなるから今契約してくれるなら安くする」などと契約を急がすことも言われ不安になって声を掛けてきたそうです。

あれだけの被害でこれからどうすれば良いのかと不安の中で被害状況も確認しないで、契約を急がせる業者がいることに怒りよりも悲しい気持ちになります。

建物の状況やこの先の生活によって、手を付ける順番や手の掛け方は違ってきます。

確かに除菌や白アリ予防も大事かも知れませんが、床下の水の引き具合によっては除菌よりも乾燥させることを優先すべき事項ですし、水量が多ければ除菌剤の効果も薄れてしまいます。

また、建物にしてもただ白アリ薬剤を撒くのではなく、木材などをしっかり乾燥させることが優先されるので状況を見なくては判断しようがないのです。

自分たちの利益だけを見て、仕事の本質やお客様の利益を考えない業者はおよそ日頃からもこうした考えで仕事をしてお客様の財産を蝕んでいるんでしょうね。

ゆっくり考える余裕はないと思いますが、今回のように周りに相談して適切な状況報告とアドバイスをしてくれる業者さんと出会ってもらえたらと思います。

因みにこの写真のように床断熱材と床板の隙間の水はなかなか乾かないのでこのままにすると腐朽の原因になってしまいます。

床をはがして交換が望ましいですが、直ぐに無理な場合は断熱材をはがすなど少しでも乾燥させることが良いと思います。

床下浸水でも断熱材が濡れてしまっているケースもあるので一度確認をすることをお勧めします。

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