建物点検をしましょう

本日は焼津市内にあるお宅で建物定期調査を行いました。

建物定期点検は建物を良好な状態を維持するために、特に建物に大きなダメージを与える雨漏りや配管漏れ、シロアリなどについて外壁廻りや床下などを目視で点検を行います。

また、日常の生活で心配な点や気になるところなどについてヒアリングをさせて頂いて、少しでも問題を解消できるよう心がけています。

今日のお客様は浴室の外壁に水漏れのような跡があることに気が付き気になっているとのことでしたので、確認してみると写真のように基礎には水が流れたように白い跡が出て、外壁は何か修理でもしたかのような跡がありました。

いつからこのような状態だったのか分かりませんが、以前にタイルの浴室からユニットバスにリフォームされているとのことなので、その時点で水漏れがあったなら工事をしている人は気が付いているはずなのですが、何も聞いていないそうです。

念のために床下からも確認をしてみましたが、浴室部は基礎で仕切られてしまっていてユニットバス下部の様子は確認できませんでした。

多分、基礎にある白い跡は石灰質でタイル時代の水漏れによるものではないかと思われますが、もし現在も水漏れが続いていると壁内で土台や柱が腐ってしまい大きな改修工事が必要となってしまうので、小さな事象のうちに原因を解明したいところです。

とは言っても壁を剥がして見るわけにもいきません。

調査方法は何通りかありますが、中でも安価な方法として経過観察を行い進行具合を見ていく方法で、少し時間が掛かってしまうことや明確な原因まで確認できないという問題があります。

他には少し費用が掛かりますが赤外線サーモグラフィーカメラで壁の中の水漏れを解析し調べる方法、また小さな穴をあけてファイバースコープで中の様子を調べる方法などがあります。

劣化事象は必ず小さく始まり次第に目に見える大きな事象となって現れてきます。

症状が目に見える状態になるころには、内部ではかなり深刻な状態になっていることが多々あるものです。

変だなと気が付いても問題を先送りしたくなるものですが、私たちの健康診断と同じように、建物も定期建物点検を行い、早期発見がとても大切です。