シロアリ
住宅診断
土壌注入施工
本日は、いつもお世話になっている工務店様の依頼で白アリ予防工事に行ってきました。
建物の構造上床下へ薬剤を散布する処理が出来ないことから、外周土壌に薬剤を穿孔注入する工法を採用しました。
地面に30㎝間隔で薬剤を注入していきますが、外周が50m程あったため注入箇所は167ヶ所になりました。
写真は玄関周りの作業の様子になります。
作業は事前に周辺にある鉢植えを移動したり埃や落ち葉などの清掃を行い、その後穿孔箇所にマーキングを行い穴を空けていきます。
外周にはポーチや犬走などコンクリート部もあるので、専用のドリルで穴をあけますが、玄関前などは目につく場所だけにタイルをお傷めないように慎重に行っていきます。
また、建物外周には水道管や排水管、電気のケーブルなどが埋設されているため、破損させないように事前の調査も重要です。
注入後はモルタルでキレイに補修を行い作業完了です。
空気循環システムを導入して床下に薬剤が散布できない住宅や床下がない構造などに有効なだけでなく、他にも化学物質過敏症で薬剤が不安な方、動物や寝たきりの方などがいて室内からの作業ができない方などに安心できる工法です。
話は違いますが、外壁下部に設けられた水切り金物がコンクリートと接している点が気になるところです。
このような造りになっている住宅をよくみかけますが、基礎とポーチのコンクリートには隙間が存在し、この隙間からシロアリに侵入されてしまっているケースが非常に多くあります。
また、この隙間に雨水が残りやすく、建物内部に水がまわる恐れもあるので、改修するか定期的な床下点検を行っていく必要があります。
みなさんの家は大丈夫ですか?
一度確認して、万が一このような構造になっていたら、対策をしっかりしておくことをお勧めします。