住宅診断

床下で配管漏れ

本日、建物点検をさせて頂いたお客様宅の床下配管周辺の写真になります。

床下の点検をするとコンクリート土間が濡れているのが確認できました。

近くで状況を確認すると給水管の繋ぎ部分から水漏れが起きていました。

早急に状況の報告をさせて頂き、これ以上水浸しにならないように先ずは給水の元栓を締めさせて頂きました。

水漏れの原因を確認すると、水漏れさせないために繋ぎ部分には設けるはずのシール材が使用されていないませんでした。

このような配管工事は普通では考えられないので、本当にプロの工事だったのか?疑問です。

それにしても、今まで漏れていなかったことが奇跡で漏れていれば床下は浸水どころか床上にまで水がきていたと思います。

家の人が工具で繋ぎ直して問題は解決しましたが、もし点検をしていなかったら大変な被害となっていたと思います。

床下の点検をしていると年間に十数件は水道管や排水管からの水漏れを起こしている建物があり、その他にもタイル張り浴室からの水漏れで土台が腐っていたり、外壁からの水漏れで土台が濡れているなど様々な劣化事象と遭遇します。

日常では見えないところで劣化は始まり、表面に現れた時には大きな問題となってしまうので、定期点検の必要性をあらためて認識させられます。

私たちは目に見えることには注意を払えますが、目に見えないことには意識ができずに失敗しがちです。

前を見ている時は後ろは見ることはできません。

見えない後ろから何かが襲ってくるかも知れないのに、何もないとして安心して暮らしています。

しかし、多くの事件や事故そして今回のような事象はそうした何もないと思い込んでいる見えないところに潜んでいるものだと点検のたびに気づかされます。

本当の安心した暮らしのためにも建物定期点検と状況に応じたメンテナンスは本当に大切だと改めて感じる一日となりました。

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