住宅診断 害虫・害獣

ネズミ調査急増

今年は例年に比べの屋根裏で物音がするから見て欲しいと調査依頼を多くいただいております。

音の正体はネズミによるものが多く、次にハクビシンです。

調査は床下から天井裏、外周廻りと敷地内全域を隈なく調査していきます。

特に屋根裏は点検口が設けられていない家もあり場合によっては大工工事で作成することもあります。

天井は体重をかけれる程の強度がないために踏み抜かないように注意しながら梁などを渡り、糞尿の痕跡やネズミの通った時にできるラットサイン、侵入口となる場所、そして電線を齧っていたり、断熱材の破損などの被害の有無を診ていきます。

この時期は気温が30℃を下回るので良いのですが、真夏の屋根裏は50℃を超える中での調査となるので、一日に数件の調査の時は熱中症や落下などしないように体調管理と細心の注意、そして熟練した経験が必要になってきます。

それにしても断熱材が入っていない住宅が本当に多くあります。

いわゆる無断熱住宅です。

昭和55年「省エネルギー基準」が制定される前に建てられた住宅は無断熱で、平成4年までに建てられた住宅であってもほぼ無断熱でそうした住宅は全体の76%を占めていると言われているというから驚きです。

2025年に義務化される断熱性能であっても世界と比較するとかなり低いレベルなので、既存住宅の断熱性能の改善はもはや待ったなしの緊急課題です。

断熱性能が低いと光熱費が掛かることや、ヒートショックなどの健康被害に繋がる危険性があるとされています。

「足元が冷える」「部屋が温まりにくい」「窓が結露する」などの家は無断熱かも知れないので、そんな心当たりのある方は一度断熱がどうなっているか診断してみませんか?

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