害虫・害獣

害虫は家の状態を知らせるサイン!?

本日は焼津市内にある施設の防虫点検に伺いました。

作業に入る前に最近の様子や気になるところについて話を伺うと小さなクモを見かけるとのことでした。

点検ではゴキブリ等の捕獲や生息などの痕跡はありませんでしたが、情報にあったように小さなクモの捕獲が数か所で確認されました。

施設が立地している周辺は川や雑草地がありコバエやユスリカなどが多く見られる環境であることや、住宅などの建物が少なく照明の明かりが漏れているのがこの施設だけのために多くの虫が集まってしまうことなどが、一つの要因だと思われます。

同じ環境の戸建て住宅でもクモの巣を張られてしまう家とあまり張られない家があったりします。

その要因としては、光が漏れている時間が長いことが考えられることと、夜間でも光の反射で明るく見える外壁が白い家には虫が集まりやすいためだと考えられます。

周りにクモの巣が多くあると建物の隙間から入り込まれてしまうこともありますし、洗濯物についていて持ち込んでしまったり、出入りの際に衣類につけてしまって持ち込んでしまうなども考えられます。

クモの多くは寿命が1年程度ですが、アシダカグモなどは5~6年と言われているので侵入されて生息ができるエサがあり環境がよければ子供を産み増えてしまうことになってしまいます。

これからの時期、気温が下がり虫の活動は減ってきますが、近年は住宅の断熱化が進み虫にとっては冬でも過ごしやすいので注意が必要です。

また、アシダカグモはゴキブリなどをエサにする益虫とも言われていますが、生息されているということはゴキブリが多いということでもあり、シロアリの被害にあいやすい環境にあるとも言えます。

たかがクモですが、自然の中で生きている動物は環境に反応しているので、家の状態を知らせてくれるサインかも知れません。

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