天井断熱材で猛暑対策
本日は、白アリ予防工事でお世話になっているお客様より天井裏が気になるから見て欲しいと連絡があり調査に行ってきました。
気になるくらいだから何が出てくるだろうと注意して点検をしましたが、特に問題は無く虫の死骸こそありましたが想像よりキレイな状態でした。
多くの天井裏を見てきましたが、ネズミや鳥類・ハクビシン・ハチの巣などの害虫・害獣だけでなく、雨漏りなど様々な建物劣化事象が起きています。
そうした意味では異常はないのですが、問題が無いわけではありません。
というのは写真でもわかるように天井裏に全く断熱材が入っていないのです。
これでは近年の猛暑で日中に焼けた屋根の熱が夜中になっても冷めずに室内へと入り込んでしまいます。
エアコンなどの効きも悪いし電気代もかなり掛かってしまいます。
なにより心配なのは熱中症です。
今年、7月24日~30日の1週間で熱中症で救急搬送された人が1万1765人に上り、うち死者が18人と発表されました。
65歳以上の高齢者が6644人で全体の56.5%、発生場所は自宅で5014人と42.6%となっています。
まさか自分がと思うかも知れませんが、これだけの人が熱中症で搬送されているので油断はできません。
子どもや高齢者などは体温調節の機能が十分ではないので定期的に水分補給をすることとエアコンの利用を心掛けて欲しいと思います。
近年の住宅の天井には200mm以上の断熱材が入れてある住宅もあります。
また、断熱材は寒さ対策とういイメージがある人が多くいますが、暑さ対策にもなります。
2階に上がると蒸し暑いという方は一度天井裏に点検をしてみると良いと思います。