冬場でも繁殖するチャバネゴキブリ
本日はお世話になっている会社の社宅で虫が出ているから年内に何とかして欲しいと電話があり駆除に行ってきました。
社宅は技能実習生として中国からきている方たちが暮らしているマンションの一室になります。
発生している害虫によって駆除薬剤や方法が違うため調査をしたところ、害虫の正体は直ぐにチャバネゴキブリであることが分かりました。
やはり冬場でも室内は暖かいために繁殖をしたようです。
2LDKに数人で暮らしているようですが、発生場所が全域に分散し、特にキッチン廻りと押入内に多く確認されて孵化したあとの卵の抜け殻もありました。
また、チャバネゴキブリは暖かく狭いところを好むため、冷蔵庫電源部やガス漏れ警報器の裏側、吊戸棚などのゴムパッキンの隙間にも繁殖し大量の糞で黒く汚れていました。
当初は自分たちでバルサンなどで駆除を試みたようですが、減る様子がなかったそうです。
この会社は飲食加工業をされているので、万が一にも工場に持ち込まれ製品に混入でもしたら大変なことになってしまいます。
これまでにも度々、技能実習生の社宅でチャバネゴキブリが発生した事例がありますが、ブラジルや中国など海外には多く生息しているため、荷物などにつけて持ち込んでしまっていることが要因の一つでもあります。
チャバネゴキブリの繁殖力は通常の黒ゴキブリよりも早いことや卵には薬剤効果が期待できないことから、駆除をしても一度ではなかなか治まらないのが実情です。
また、今回の要因は食材の調達や購入した段ボールなどに付着して持ち込んでしまったことが考えられるので、駆除だけではなく技能実習生への教育指導も重要になります。
最近はチャバネゴキブリだけでなく南京虫などの発生も増えているそうですから、先ずはダンボールなどの梱包資材は直ぐに処分したり、押し入れや戸棚の中を定期的に整理・清掃をして生息させない最低限の環境づくりが大切です。