住宅との向き合い方

本日は秋晴れの中、焼津市にあるお宅へ白アリ予防工事に伺ってきました。

先日の台風があってから多くの住宅が浸水被害にあっている様子を目の当たりにして、夫婦で家のメンテナンスについて考えるようになり、今回の白アリ予防工事と考えられたそうです。

住宅はどれくらいもつものなのかと寿命について聞かれることが良くあります。

一般的に木造住宅で30年、鉄骨住宅で30年~50年、鉄筋コンクリート住宅で40年~90年と言われています。

フランスやドイツでは60年以上とされ、アメリカで70年、イギリスでは80年とも言われ、日本の倍近くです。

これは、欧州などでは長く住み続けて価値を高めるという考え方があり、それを現すように住宅の修繕に多くの費用をかけていることにより起きている差とも言えます。

日本では住宅投資に占めるリフォーム割合は27.9%なのに対して、イギリスは57.3%、フランスは56.4%、ドイツにいたっては76.8%といいます。

逆に言えば手を掛ければ寿命は延びて、手を掛けなければ短くなるということですね。

日本人の寿命は2020年における65歳以上8617万人、総人口の28.7%と過去最高を更新し、2040年に35.3%、2065年には38.4%になると推定されています。

2060年頃の総人口は何と8,674万人にまで減少し、女性の平均寿命は90歳を超えるという試算が出ています。

住宅は何もしなければ確実に経年劣化を起こします。

手を掛けなければ少しづつ確実に劣化をしていき寿命を縮めてしまいます。

老後安泰のはずの年金も減少の一途を辿るとされているので、クラッシュ&ビルド壊して立て直すという考えから欧米のようにメンテナンスをして、それを楽しむといった考え方に見直していく必要が出てきているように感じます。

それにしても雲一つない青空のもとで作業をさせ頂き気持ちがいい一日でした。

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