シロアリ 害虫・害獣

施工の品質は大丈夫?

本日はネズミに侵入されて被害にあっているお客様宅の防鼠工事に伺ってきました。

本来、屋根裏は光はなく真っ暗なのですが、屋根裏の調査で外の光が多く漏れている箇所があるのを確認しました。

小さい穴なら問題はないのですが、10mm以上の隙間があるとネズミは容易に通り抜けることが出来るので再侵入させないためにも見逃してはいけません。

今回のお宅は屋根と外壁の堺くらいにある面戸板が外れていたので、そこを塞ぐ工事をさせて頂きました。

屋根裏を調査していると、たまに屋根と屋根が交差している部位などに嘘でしょと驚くような大きな開口部があり何も塞がれていない建物に遭遇します。

構造的には雨は入ってくることはなくても、これではハクビシンなど大型の獣が簡単に侵入されてしまいます。

また、現在のような断熱性を必要とする建物からすると考えられない構造です。

昔は通気をとることが家を傷めない造りとされていたので、敢えてこのような造りを良しと考えたのかも知れませんが、害獣対策としては問題です。

近年の住宅はとても考えられて設計がされて、以前の住宅とは比較にならないくらいの構造となっているので、害獣が入るようなことは滅多には考えられません。

しかし、設計がよくても建てる時にどこまで理解して建っているか?によって様々な問題を引き起こすことになります。

いわゆる施工の品質です。

多くの住宅の診断をさせて頂いていますが、これでは設計で期待する耐震性能や断熱性能は得られないことも多く見受けます。

また、リフォームや家電の取付などで、むやみに穴を空けたり壁を開いたりすることで初期の品質がダメになってしまっていることも多くあります。

特にリフォームなどでは、建築の検査などが義務化されていないので、その場の都合で工事がされていることが殆どです。

違法ではありませんが、せっかくの品質で作られているので、その品質についての説明があって、その品質がリフォームによってどうになるのかという説明が大切ですが、殆どがされていないように思います。

シロアリ工事にしても建築の知識がなく、むやみに薬剤を散布したり、建物に穴を空けたり、基礎を破壊している業者があります。

シロアリ業者を選ぶにも価格だけでなく、建設業登録や建築士がいるのかなどを確認することが建物の品質を落とさないポイントだと思います。

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