シロアリ 住宅診断

サイディング目地割れ!

本日も焼津市のお宅で建物定期点検に伺ってきました。

築35年ほどの戸建住宅で床下はシロアリの発生や配管等の劣化も見受けられませんでしたが、外壁には写真のような目地の傷みが発生していました。

外壁の仕上げ材としてよく使われているサイディング材は国内のシェア80%を占めていると言われていますが、種類は窯業系、金属系、木材系、樹脂系の4種類に分かれ、最も多いのが窯業系サイディングになります。

窯業系サイディングはセメントを主成分として繊維質を練り混ぜて工場で成形され造られ、デザインが豊富で比較的安価であることや、耐震性、耐火性にも優れているという特徴があります。

しかし、そんなサイデイング材も経年劣化を起こします。

特に紫外線によって塗装の防水性が落ちたり、繋ぎ合わせているコーキング目地が劣化することで、サイディング材が水を吸い込んでしまい反りや割れ、または表面がボロボロと剥離を起こしてしまいます。

また、コーキング目地は建物の壁内に水が入らないために設けられているので写真のような亀裂ができてしまうとサイデイング材の劣化だけでなく壁内雨漏りの原因となってしまいます。

壁内雨漏りは気が付きにくいために発見が遅れてしまうので、建物の構造耐力上主要な部分である柱や土台、梁などを腐朽させて大きな建物劣化を引き起こしてしまうので、直ぐに補修することが求められます。

また、能登半島地震で多くの住宅が倒壊しましたが、比較的新しい住宅でも倒壊をしていたそうです。

その原因は2000年以降の耐震性ではなかったことも要因として言われていますが、どんな丈夫な家であってもシロアリ被害や雨漏りによって柱や土台が腐っていたのではちょっとした地震でも倒壊してしまいます。

長期にわたって割れていた場合は壁内の状態は大丈夫なのか、しっかりと調査してもらうことが必要です。

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