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この時期にコウモリ!?

本日は、白アリ予防工事でお世話になったお客様より壁内から物音がすると連絡があり調査に行ってきました。

1階間仕切り壁内から音がするとのことでしたが、調査時は音がせず外部からの小動物の侵入経路も特定できるものはありませんでした。

天井内を調べてみるとその付近にはコウモリの糞が確認できました。

1cm程度の隙間があれば侵入できてしまうため、屋根・換気口・エアコン配管などの僅かな隙間から侵入することが多くあります。

日本に多く生息するコウモリはアブラコウモリで気温が20℃を下回ると活動が出来なくなっていき15℃以下になると冬眠状態になると言われています。

この冬は比較的暖かいことや近年の住宅は断熱性能が良いことなど、条件が揃って活動をしたことが考えられます。

コウモリの交尾は冬眠前なので既に子供を作ってしまっているとすれば初夏頃に出産になるので、今が静かであっても油断はできません。

生活をするのには暖かい冬は助かりますが、その反面ゴキブリやネズミなども建物内では活動を続けてしまうため悩ましいところです。

それにしても、多くの住宅を見ていますが、写真のように断熱材が入れてあったり無かったりと中途半端な断熱工事が多くあります。

以前には断熱材を入れるという概念はなかったので年数が経った住宅ではしょうがない部分もありますが、真冬にTシャツと同じですから比較的新しい住宅で断熱材が入っていなかったり、不適切な取り付けだったりするのは建築の仕事をしている私たちからすると驚きを隠せません。

生活スタイルや家族構成によって違いはありますが、断熱材が入っていないことで、冷暖房費などの支出がかなり違ってきます。

月に1万円くらいの差は出てくるので、それが40年と考えると480万円もの余分な支出をしていることになります。

また、室温が18℃以下はWHOが健康に問題があると勧告を出しているので、ご自宅の断熱材はどうなっているのか?一度見直して欲しいと思います。

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