コーキングで補修しても・・

先日、床下調査をさせて頂いたお客様宅にて、基礎のひび割れを確認しました。

外からもひび割れの状態を確認すると、ご主人が自らコーキング剤で穴を塞がれとのことでしたが、これでは隠しただけで補修にはなっていません。

コンクリートは強アルカリのため鉄筋を錆びさせないための保護膜の役割がありますが、空気中の炭酸ガスの影響をうけて中性化されてしまい保護膜の役割が果たせなくなってしまいます。

結果、鉄筋は雨水などによって錆びてしまい期待する強度が得られなくなります。

基礎にひび割れがを確認した場合は劣化がすすまないように少しでも早く補修をすることが大切です。

本来の強度に戻すためには、コンクリートがひび割れている隅々に専用の接着剤を充填する必要があるため、信頼のある工法で適切な施工が求められます。

新築したばかりでも基礎のひび割れが多くみられるので、建てたばかりと安心してはいけません。

出来ることであれば新築引渡し前に、第三者の点検をしてもらうことをお勧めします。

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