約80%もの住宅に・・・

床下調査で基礎に水平方向に伸びているひび割れを発見しました。

表面的なものなのか基礎の内側、外側ともに確認してみましたが、同位置にひび割れが確認されました。

ひび割れの多くは垂直方向になりますが、時折水平方向にひび割れている基礎があります。

水平方向のひび割れは垂直方向のひび割れよりも注意が必要で、基礎の構造に何らかの問題があるのかも知れません。

原因として考えられることは、①施工不良 ②基礎内部に入っている鉄筋に大きな負荷が加わってことなどが考えられます。

基礎のひび割れは雨水が入り込み鉄筋を錆びさせてしまい、本来期待する基礎の強度が得られなくなってしまいます。

「住宅の品質確保の促進等に関する法律」では以下としています。

① 0.3mm以上~0・5mm未満のひび割れは、瑕疵が一定程度存する

② 0・5mm以上でのひび割れは瑕疵が高い

阪神大震災以降、住宅の耐震性能は向上していますが、意外と基礎のひび割れが見逃されています。

ある調査では建物にひび割れがある確率は約80%もあり、1建物辺り約7本もあるとしています。

どんなに強固な建物であっても基礎が弱ければ倒壊する恐れがあります。

大きな地震がこないことを願いますが、万が一に備えて基礎の補修・補強をしておきたいものです。

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