シロアリ 住宅診断

空き家管理は大事

本日は現在空き家となっている建物点検に伺ってきました。

建物に入って直ぐに玄関土間に蟻道が目に入り、床下へ入るために建物奥へ進むと和室の畳が激しくたわむなどの劣化事象が点検をする前から確認できました。

この様子では建物自体が湿気などによって木材の強度低下を起こしているだけでなく、場合によっては腐朽菌による腐りやシロアリによる被害が広範囲に発生していることが予想されます。

床下を確認すると建物の全域にシロアリの蟻道や食害そしてシロアリの活動も確認でき、食害の激しいところでは床を支える根太も荷重に耐えられず折れているところもあり、深刻な劣化事象が確認できました。

建物は締め切って換気ができない状態が続くと建物全体が湿気を含んだ状態になり、表面的には畳の劣化やクロスの剥がれが起こり、床などもたわんできてしまいます。

また、一般的にシロアリは床下を中心に被害をもたらしますが、床上の梁などにも食害をすすめ甚大な建物劣化を引き起こしてしまうこともあります。

近年、空き家が増え続けていますが「空き家対策特別措置法」によって維持管理がされていない建物は「特定空き家」に指定されてしまうと固定資産の1/6控除を受けられないなどの措置がとられてしまうので、空き家だからといっても一定程度の管理をすることが大切です。

特定空き家に指定されないためにも、定期的な建物点検と共に換気、通水点検、必要に応じてシロアリ予防や外壁塗装、または庭の手入れなど、しっかり管理しておきましょう。

 

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