空き家対策特別措置法

本日は、いつもお世話になっている工務店さまの依頼で床下調査に行ってきました。

その建物はしばらく使っていなかったので久し振りに片付けに行き、畳に虫食いの跡があるのことに気が付いて心配になり調査依頼をされたそうです。

畳の虫食いはシロアリによるもので、床下を確認すると約20坪ほどの建物の半分くらい範囲に白アリの蟻道と生息が確認されました。

シロアリは湿気た木材を好んで食害するので、床下のように光のない場所、空気の流れのない場所に発生し、被害は主に床下に集中します。

しかし、雨漏りをしたり、今回の様に長く閉め切ったことで室内に湿気を籠らせてしまうと、畳や梁など床上にも激しい被害をもたらせてしまうことがあります。

近年は人口減少などから空き家が年々増えていて、藤枝市や焼津市でも10%程度は空き家になっているそうです。

空き家だからといって何もしないで放っておくとシロアリや木部の劣化をまねく原因になってしまうので、必ず定期的に換気を行うなどの管理が必要です。

国は「空き家対策特別措置法」を制定して、倒壊の恐れがあるものや衛生的上有害となる恐れ、景観を損なっている状態などに該当した建物は特定空き家として指定します。

特定空き家に指定されると固定資産税の1/6控除の適用が受けられなくなったり、行政執行などの措置ととられてしまうので、しっかりと管理をしていかなくてはなりません。

私は空き家管理士協会の空き家管理士資格をもって、日頃から空き家の状況や管理のあり方を学んでいます。

様々な空き家管理代行業があり、業者ごとに特色があるサービスを行っていますが、大事なことはシロアリの被害と雨漏りの原因となる外壁の劣化だと思っています。

多くの空き家管理業はお掃除が主な仕事になっている感じがしますが、大切なことは建物を劣化させないことなので、業者を選ぶ際には建築に精通した業者であるかがポイントです。

空き家をお持ちの方は、特定空き家とならないように一度点検をしてみませんか?

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