空き家対策は大丈夫?
日頃からお世話になっている不動産屋様より中古物件の白アリ調査依頼があり行ってきました。
床下へは侵入が出来ず確認できず外周のみの点検となりましたが、外壁の板張りが白アリに食害されていることが確認できました。
この部位においては現在白アリは生息していないようでしたが床下の被害状況が心配です。
ご購入を検討されてる方がいるとのことでしたが、白アリの被害があるというだけで大きなマイナスイメージとなり、契約が決まらなかったり、希望する金額から値引きすることにもなりかねず不動産価値が下がってしまうので、誰も住んでいない空き家だからといってもしっかりと維持管理をしなければ大きな負債となってしまいます。
また、「空家等対策特別措置法」が2015年5月に施行されて、以下の状態にあると「特定空家」と指定され固定資産税の1/6減税の優遇措置が適用されなくなってしまいます。
①倒壊等著しい保安上危険となるおそれのある状態
②著しく衛生上有害となるおそれのある状態
③適切な管理が行われていないことによる著しく景観を損ねる状態
④その他周辺の生活環境の保全を図るために放置することがあ不適切である
さらには、2023年6月に法改正があり、窓が割れていたり、雑草が生い茂ったりした状態で放置すると「管理不全空き家」とみなされて「特定空家」と同じ減税措置の適用がされなくなりました。
人口減少でこれから空き家が増えてくることが容易に想像できますが、良い状態で管理されなければ売却や賃貸もできずに固定資産の減税措置もうけられないことになってしまうので、たとえ空き家であったとしてもしっかりと手を掛けておくことが大切です。