湿気は建物の大敵です。
本日は、焼津市にある集合住宅の白アリ調査に行ってきました。
畳が激しく被害にあっていたとのことで伺った時には既に全て撤去されていました。
侵入経路や被害状況を確認するため床下の調査をして見ると、畳の下に敷いてある床板が白アリの食害によって透けて見える程薄くなっていました。
知らない人も多いかも知れませんが、畳は白アリの被害に遭いやすい場所の一つなんです。
昔の畳と違い最近の畳はビニールや断熱材が使われていて床下の湿気を閉じ込めてしまうことがあるために、床板が湿気てしまい被害が拡大するケースがよくあります。
建物の構造上、基礎が各部屋ごとに区切られているために、今回の調査では他の部屋までは確認できませんでしたが、この部屋の状況や建築構造などからすると、被害がかなり広がっていると推測は出来ます。
よく見かけるケースではサッシの窓枠の被害が多くあります。
使っている木材が加工しやすい柔らかい材質が使われていることが一つの要因ですが、何よりもサッシの結露によって湿らせてしまうことが原因となっていることがあります。
特にサッシ枠は結露しても時間が経てば表面的には乾いてしまうので安心しがちですが、壁の中などは簡単には乾かないので白アリやカビの原因となってしまいます。
湿気は建物の寿命を縮める最大要因です。
サッシが一枚ガラスで冬場には結露をよくするという方は、建物劣化や冷暖房費削減対策として2重窓を取り付けることを検討するのもいいと思います。