既存住宅の80%も
先日、床下の調査を行った時にヘアークラックと呼ばれる0.3mm以下の基礎のひび割れが数カ所確認できました。
ご自宅をとても大切にされていて宅内やお庭など隅々まで手を入れてキレイにされています。
そうしたこともあってか床下内も害虫の生息や死骸が殆ど見られずなくとても良好な状態です。
しかし、いくら景観的にキレイであっても建物そのものが構造上の瑕疵があったのでは決して良い状態とは言えません。
基礎のひび割れの要因は、不同沈下、地震、施工不良、気温変化、コンクリートの中性化、乾燥収縮などがあげられます。
住宅の診断を多くさせてもらっていますが、近年の建物に発生している基礎のひび割れは概ね新築時の乾燥収縮によるものが多くあるように思います。
ある調査によると基礎のひび割れは既存住宅の80%にも及び、1物件あたり平均で6.8本もあるそうです。
その中でも0.5mm以上のひび割れは構造クラックと呼ばれ耐震性を損なう可能性が大きく「住宅の品質確保の促進等に関する法律」では構造耐力上主要な部分に瑕疵が存在する可能性が高いとしています。
基礎の外周は化粧モルタルで仕上げられているので、実際のひび割れの状況は床下からみなければ判断ができないので、専門業者にみてもらうと良いです。
特に新築から10年は瑕疵保険が適用され無償で直してもらえる可能性もあります。
気になる方はお問合せくださいね。