施工の考え方

本日は市内にある養護老人ホーム全館の防虫施工をさせて頂きました。

施工へ入るにあたっては事前状況を把握するために、あらかじめ仕掛けておいた生息調査用のトラップの状況や糞、または、ホコリなどの清掃状態などを確認してから施工に入ります。

結果は特に異常などは見受けられず衛生的に良好な状態でした。

施設によっては稀にベッドの隅に害虫の死骸やホコリなどがある場合がありますが、菌やダニ類が発生し、悪化することで喘息などのアレルギーのどの要因にもなってしまい、最近でもヒゼンダニが発生したことで疥癬を患う利用者さんが出てしまったので、薬剤散布だけでなく発生の要因になる事象をしっかり確認する必要があります。

施工は施設の職員さんや利用者さんの協力を頂き、全部屋だけでなく通路や休憩室など施設内全域を隅々まで施工することが出来ました。

施工に使用する薬剤は対象とする害虫によっても変える必要がありますが、駆除なのか予防なのか、また、建物の使用状況や使われている構造・材質によっても違ってきます。

薬剤は厳しい検査で安全性が確認されたものを使用することはもちろんですが、一番重要になることは環境や状況をしっかり把握することです。

それにより最適な薬剤を選択し施工場所や施工方法が決まります。

今日の施設では日常的に生活している部屋で作業時間を長くとれないことから、生息しそうな部位にジェル状の薬剤を使用し、安全を一番に考えて施工させてもらいました。

これから害虫の活動や菌類の発生が活発になってくるので、衛生的に安心を届けられるよう、しっかり見て丁寧な施工を心掛けていきたいと思います。

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