新築でも欠陥が!

市内のハウスメーカー様より「3年前に引渡しをした物件の住宅診断をお願いしたい」との依頼を受け本日伺ってきました。

診断の理由は、新築時に浴室の換気設備の取付をするのを忘れていたようで、お施主様より「3年間も換気扇無して使用してきた浴室の天井裏や壁内等の状況が心配で、第三者の検査を入れて欲しい」とクレームになってしまったとの内容です。

診断の結果は、結露やカビの発生、異臭など問題となる劣化事象はありませんでしたが、もちろんハウスメーカー様の負担で換気設備の取付や壁内の断熱材の交換などを行うことで解決していく流れになる様子です。

今回のように新築住宅であっても施工不良などがある状態での引渡しや、小屋裏の雨漏れや床下の水漏れなど生活する上では気が付かないような欠陥や不具合が潜んでいる恐れがあります。

今回のケースでは、ハウスメーカー様がお施主様の意向を真摯に向き合って対応されているので良かったのですが、中には対応が遅かったり、第三者の診断を入れることを拒否したり、酷い時には問題はなかったように隠すケースもあるようです。

また、欠陥や不具合を見つけて、その都度、施工会社に依頼をしていると、日程調整や打ち合わせ、そして補修のために多くの時間を使うことになり、日常生活に影響を及ぼすだけでなく体調を崩してしまう方もいるようです。

建築メーカーも手を抜いて問題を起こしている訳ではありませんが、残念ながら問題な事象が少なからず発生しているのが実情です。

そのために、新築時に第三者による工程検査を入れることが一番ですが、既に引き渡しがされて住み始めている段階でも、現状での問題や欠陥が発生していないかを早期に確認しておくこと大事です。

建築してから時間が経過すればするほど本質的な問題が見えにくくなってしまい、解決ためにより多くの時間を費やさなければならなくなります

目に見える欠陥に気がついた時だけでなく、自分では気付いていない欠陥がないか心配な方は、一度、第三者の住宅診断(ホームインスペクション)を実施することをお勧めします。

実施して問題がないことを確認すれば、心配事やトラブルに巻き込まれることが無くなり、清々しい気持ちで暮らせると思いますよ。

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