建物定期点検は大事

先日白アリ調査をさせていただき、白アリ駆除をさせていただいたお客様宅で浴室等のリフォームも任せて頂くことになり今週から工事が始まりました。

浴室にはシロアリの発生があり、外壁からは雨漏りをしている状況でした。

浴室内や床下から見る限りではそこまで劣化はないようにも感じられましたが、解体をすると写真の様に土台部と柱の付け根には激しい腐朽が見られました。

壁内や床下に水が回ってしまうと、簡単には乾かないために気が付かないうちに腐朽は進んでしまいます。

特に昔の家とは違い、壁や床には断熱材が入っているため水が抜けることはなく腐朽が激しくなってしまいます。

近年では省エネや快適さを求めて高断熱住宅が増えていますが、その分今まで以上にメンテナンスをしっかり行わないと大変なことになってしまいます。

ハウスメーカーなどで長期優良住宅制度を利用した住宅を販売していますが、これは引き渡し後に維持管理計画を立てて長期にわたって良好な状態を保とうという理想的な考えです。

しかし、建てた会社の点検では、もし瑕疵や劣化が存在したときに正直に教えてくれるかという危険性が存在してしまいます。

本来、住宅の診断(インスペクション)は利害のない第三者が行い適正に判断するから安心が担保されるものです。

新築したばかりの住宅で住宅診断(インスペクション)の依頼をうけることがありますが、意外に多くの基礎のひび割れなどの瑕疵を目にしています。

クルマの定期点検ではありませんが、住宅も定期的な点検が必要です。

出来れば多くのトラブルを見てきているので、引き渡し前に実施することが望ましいと思います。

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