定期建物点検をしましょう

本日も白アリ調査に行ってきました。

畳の交換をするために畳業者が畳をあげると白アリが発生していて被害が畳にまで入り込んでしまったため、先に白アリ駆除をした方がいいと勧められたとのことでした。

床下は、基礎で部屋ごとに区切られている構造のため、とりあえず畳を交換する部屋の白アリ駆除をして後日他の部屋が被害にあっていないか年のために調査させてもらうことになりました。

築４０年ほど経っていますが、今までに一度も点検や白アリの予防もしてこなかったそうですが、部屋ごとに基礎で区切られていることから床下の通気も悪いことを考えると他の部分が心配になります。

日常生活では白アリの存在を気にすることもないのではと思いますが、見えない所でしっかりと活動をしています。

地球規模で見ると倒木などを食べて自然に戻す働きをしているため益虫とされ世界中に生息していますが、人間の生活にとっては悩みの種です。

建築においては蟻害対策として新築時には防蟻剤を散布したり通気性を良くしたり、またコンクリート構造にと工夫していますが、被害は後を絶ちません。

最近では高気密高断熱住宅が増えて基礎に断熱材を設ける基礎断熱工法を取り入れる建築会社もありますが、白アリにとって好都合な構造となり侵入されてしまう問題も増えているのが現状です。

住宅の断熱性能を高めるにはとても良い工法だと思いますが、蟻害対策をしっかりと検討しなくては後に大きな問題となりかねません。

高齢化社会において住宅の長寿命化は切り離せない課題になっているので、油断しないで定期点検の実施をして下さいね。

油断は禁物です。