定期建物点検をしましょうね

本日は焼津市内で昨年シロアリの予防工事をさせて頂いたお客様宅の定期建物点検に行って来ました。

床下に入る場所が複数箇所あったため、まとめて報告すると分かりずらくなると思い、一箇所ずつその都度報告をさせてもらいました。

全体的に湿気の少ない床下でしたが、押入の床下に湿気が強く発生している場所が確認できました。

原因としては、基礎が袋小路になっていることで通気がとれていないためと考えられます。

昔の建物のように裏庭が見えるような床下は通気がとれていましたが、現在は外周を基礎で囲っていることや部屋の間仕切り壁の下には基礎を設けてあることが多くあるために、どうしても空気が淀みやすく湿気を帯びてしまいます。

そのために、通気口を設けていても、床下では殆ど風は流れていません。

よく西風があたる家だから通気は取れていると言われる方がいますが、そんな環境であっても床下には殆ど流れていないものです。

近年の住宅のようなコンクリートのベタ基礎工法であっても空気は淀んでいます。

基礎と土台の間に基礎パッキンという部材を設けて、少しでも呼吸ができるように改善はされてきましたが、まだまだ通気が取れているとは言えません。

写真のようなコンクリートのベタ基礎でもなく、内部は基礎が袋小路のようになっている構造、そして断熱材が入っていないなどの造りをしていると、シロアリが発生し易い環境であることや、床板がたわみやすいなどの原因となるので、問題が起こる前に床下換気扇などで通気をとってあげることが大切だと思います。

因みに、たまに見かける現象として建物の中央付近の床板や断熱材が濡れていることがあります。

それは、水漏れではなく、結露によるものだと考えられます。

理由は通気が取れていないこともありますが、断熱材が無かったり断熱材が隙間なく適切に施工されていなかったりが原因として考えられます。

新しい家であっても、そうした現象が起きていないか定期的に点検をしましょうね。

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