住宅診断
基礎は大丈夫?
本日建物点検中に伺ったお宅で幅が0.5㎜程度ある基礎のひび割れがあり、雨降りのため割れ目に沿ってシミ込んでいる様子も確認できました。
全域を確認すると同じ状態のひび割れがほかにもあり、このまま放置すると内部の鉄筋が錆ついてしまい強度低下が懸念されます。
補修方法としては専用のエポキシ樹脂をひび割れ内部に流し込む工法が多く用いられます。
基礎のひび割れは平時には問題ありませんが、地震が発生した場合、地震力に基礎が耐えられず倒壊の危険性が高まります。
最近の新築では基礎はベタ基礎工法が主流ですが、少し前までは鉄筋入り布基礎工法で旧耐震基準の昭和56年以前の住宅の基礎は鉄筋が入っていない布基礎構造で地震にとても弱いものでした。
国の耐震補強事業で補助金が出ていることもあり多くの住宅で耐震補強工事が行われてきましたが、壁の補強だけで基礎の補強がされていない工事が多く見受けられました。
補助金の対象である旧耐震基準の基礎は無筋なので、壁の補強をしたところで基礎が崩れてしまい建物が崩壊してしまう恐れがあります。
劣化の進行を防ぐために最低でもひび割れの補修は必要ですが、無筋の基礎の場合はカーボンやアラミド繊維での補強が大切です。
耐震工事はしたけど基礎の補修は言われていない人は自分の家は大丈夫かもう一度確認してみると良いと思います。
また、耐震補強補助事業は昭和56年以前の旧耐震基準が対象ですが2000年以前の建物であっても耐震性が足りているという訳ではないので、今一度建物診断をすることをお勧めします。
耐震工事補助事業も令和7年で終了です。

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