ヤマカガシの毒はマムシの3倍
鼠が出るから見て欲しいという方からの依頼で調査をしてきました。
屋根裏や建物外周そして床下を確認すると、基礎に設けられている通気口の網が破損している場所が確認できました。
鼠は大きさにもよりますが、1~1.5cm程度もあれば通り抜ける能力があるため、写真のような大きさの隙間が出来ていれば、かなり大型の鼠にも侵入されてしまいます。
さらに調査をしていると、奥に光るものが見えたので、もしかしたら鼠かなと良く見て見ると何とヘビが身を潜めていました。
ヘビはカエルや鼠などをエサとして捕食するので、侵入した鼠を狙って入ってきたのかも知れません。
ところで日本に生息するヘビは約50種類と言われていますが、そのうち毒を持つものは主に3種で沖縄に生息するハブ、本土に生息するマムシとヤマカガシになります。
マムシの毒はハブよりも強く、毎年3000人ほどの人が咬傷されて、そのうち10名ほどが命を落としているそうです。
また、ヤマカガシですが以前は無毒と言われていましたが、1972年に中学生が咬まれて亡くなったことから毒蛇であるとの認識になったそうです。
しかも、ヤマカガシの毒はマムシの3倍もあるので、日本で生息する毒蛇の中で一番危険なヘビだと言えます。
普段は大人しいので、余程のことが無ければ咬まれることはないそうですが、ヘビを見かけたら安易に触ることがないよう注意しましょうね。
通気口の破損は鼠・ヘビ等々の侵入を許してしまうことになりますので、防虫ネット等で補修することをお勧めします。