シロアリ 住宅診断

テナントで羽アリ発生

連日、羽アリ調査です。

GWが明けて数日振りに会社や店舗に出勤したら大量の羽アリという方からのお問合せが増えています。

店舗や会社などは人の出入りもあって床下がない構造が多くあり、そのためシロアリの被害が多く発生する建物でもあります。

鉄骨造で倒れるような心配はありませんが、ボロボロになった店舗はイメージダウンに繋がるため、テナント選びには注意が必要です。

本日は、お世話になっている不動産業者様2社様から調査の依頼があり行ってきましたが、やはり床下が無い建物で侵入個所や被害の状況も表面からでは分からず、壁を部分的に剥がすことになりました。

大家さんは費用をなるべく抑えたいのですが、借主様は仕事に影響するので徹底した対策を求められています。

そもそも鉄骨造や倉庫、テナントなどの建物は、木造の戸建住宅とは違いシロアリ対策がされていないことが多くあります。

床下がないとか鉄骨だからとか、またはコンクリートだからのようですが、鉄筋コンクリートのビルでもシロアリの被害は起きています。

シロアリの被害で倒れるようなことはありませんが、室内の仕上げには多くの木材が使われているので、大丈夫なんてことはないのです。

テナントなどの建物は建物自体がお金を生み出す商品ですから、シロアリの被害にあって価値が下がらないように、ある程度の費用を覚悟してメンテナンスをしていくことが大切です。

これからの社会を考えると人口減少などから、アパートや貸し店舗などは供給過多になることが考えられるので、立地や魅力がなく、ましてやシロアリでボロボロではお手上げです。

大家さんの中には、元は取ったし、もう古いから今更手を掛ける気はないという人もいますが、建物を解体するのにもアスベスト処理でかなりの費用が掛かってくることや、特定空家に指定されると税控除もうけられなくなるので負の動産になりかねません。

被害にあってしまう前にしっかり対策をしておきましょうね!

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