カビの発生環境

本日、建物定期点検で伺ったお客様宅の床下の点検をすると床板に黒いカビが発生していることが確認できました。

カビは温度・湿度・栄養・酸素の4つの条件が揃うことで繁殖しますが、全てのカビが木材を腐らせているわけではないので、慌てることはありません。

しかし、カビが繁殖する環境である以上、放置をすれば木材を腐らせる木材腐朽菌類が発生することになるので、そうなる前に環境改善を行うことが大切です。

カビの発生を防ぐには4つの条件のうち1つを制御すれば良いということになりますが、温度・栄養・酸素は基本的に改善は困難のため、湿度をコントールしてあげることが効率的です。

湿度のコントロールは乾燥機・換気扇・調湿材・防湿ビニールなど色々とありますが、今まで多くの床下を診てきて効果的だと実感している方法は風の通してあげる床下換気扇の設置だと思います。

今日のお宅では床下内の通気をとるために基礎に設けられている通気口がプランターなどの鉢植えによって塞がれていたので、お金をかける前に、先ずは通気の妨げになるようなものを移動させて様子をみることを提案させてもらいました。

因みにカビが発生する気温は20℃~35℃、湿度60%以上で80%を超えると活発に繁殖すると言われ、ある意味、私たちの生活している環境そのものなんです。

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