ちゃんと説明してもらってますか?
本日は新築から10年程経過した藤枝市の方からシロアリ予防を検討したいとのご依頼を頂き調査に伺いました。
調査では白アリの発生や床下内の劣化事象もなく安心して頂けるような状況でしたが、建物外周の点検では基礎周りに物が置かれていて床下の通気をとるための換気口が塞がれてしまっている場所が確認できました。
建築基準法では床下の防湿措置のために5m以内に換気口を設けることになっているので、せっかくの換気口を塞いでしまっては家の劣化を早めてしまうことにもなりかねないので注意が必要です。
建築会社は新築を引き渡した時から10年間は瑕疵担保責任を負う義務があります。
しかし、シロアリに対しては瑕疵担保保証には含まれていません。
そのため一般的には5年が経過した時点でシロアリの再予防を検討する必要があります。
とはいってもハウスメーカーやビルダーによっては10年を保証をしてくれているところもあるので、ご自宅の保証はどうなっているのか?は確認しておくことが必要です。
今回のお客様は、もうすぐ保証が切れるタイミングで建築会社のシロアリ業者がきてシロアリ予防の再工事を勧められたそうです。
薬剤効果は切れていると思われるので再工事の必要性はあると思いますが、工事の方法や薬剤などの説明がなかったそうです。
シロアリ工事の方法は大きく2通りあります、薬剤もケミカル系や無農薬など多数あることや、施工の仕方にも各社それぞれです。
特に最近では外国から安く買える薬剤なども手に入る時代ですから、しっかりとした説明がないのは少し不親切な気がします。
大切な家を守る工事ですから、どのような工事をするのかや安全性は高い薬剤を使用していると言っても人が暮らす場所に大量に散布するわけですから丁寧な説明が必要だと思います。
最近では、ネット検索で安さを売りにしている業者が目に付きますが、有資格者なのか?薬剤は認定品を使用しているのか、そもそも住所もないところもあるので本当に安心なのか十分に注意をしてもらえたらと思います。