お寺の管理は大変

先日静岡市内の山間にあるお寺さんで床下の定期点検を行いました。

点検をしていると通過した頭上にコウモリがいてビックリして思わず声が出てしまいましたが、そんな私のことなど気にもせず微動だにジッとしています。

本来は人気もなく暗くヒンヤリしているので、コウモリにとっては格好のねぐらなのだと思いますが、急な訪問者にコウモリの方が驚いて動けなかったのかも知れません。

このような山間部にあるお寺さんの床下にはクモやムカデ、カマドウマはもちろんですが、ちょっとした小動物が侵入し棲み処としていることがあります。

住職の話では、近くにはイノシシやサルなども出るそうですが、構造的にどこからでも侵入できる場所があるので専らハクビシンが侵入し糞尿などの被害が確認されることもあります。

山間部にあるお寺さんは山から降りてくる湿気から建物を守るために、床下から裏庭が見える全開放な造りで高さがある構造になっていることが多くみられます。

それにより湿気による建物劣化は防ぐことができるのですが、その反面、害獣に侵入されて棲み処とされてしまう問題が起きてしまいます。

対策で侵入できないように外周を囲うお寺もありますが、通気のことを考えずに塞いでしまって腐りやシロアリの食害で歴史ある建物に大きな損傷を与えてしまっているケースが多くあります。

建てた時代には地域でお寺を守ってきたようですが、近年はそうした考えも薄く、そこに少子化もありお寺の管理も相当な苦労があるようです。

お寺と言えば、私が子どものころ通っていた幼稚園はお寺があり、よく床下に入っては遊んでいましたことを思い出します。

今は防護服や防護眼メガネなどで対策をしていますが、当時は素手で園服の半ズボンのまま入っていたので考えるとゾッとしてしまいます。

無邪気は可愛いものですが何も知らないってちょっと怖いですね。

記事一覧