シロアリ 住宅診断

1981年以降の住宅は大丈夫?

本日は建物点検に行ってきました。

床下の点検時に基礎にひび割れがあるのを確認しました。

その後建物外周を確認してみると基礎に大きなひび割れがあるのがすぐに確認できました。

0.3mm以上のひび割れは構造クラックと呼ばれるもので、ひび割れから入り込んだ雨水がコンクリート内部の鉄筋を腐食させ耐久性を低下させるので早急な補修が必要とされています。

では、0.3mm以下は問題がないかというと決して問題がないわけではありません。

よく0.3mm以下だから問題がないという人がいますが、あくまでも直ぐに問題となるわけではないだけで、0.3mm以下であっても雨水は僅かな隙間にも入り込むので確実に内部にある鉄筋を腐食させていきます。

出来ることであれば補修してあげることが良いと思います。

今回の能登半島地震でも多くの住宅が倒壊しました。

築年数が経ち旧耐震基準で建てられた住宅だけでなく多くの新耐震基準の住宅でも倒壊があったと報告されています。

旧耐震基準には補助金が出ていることもあってか、新耐震基準だからある程度大丈夫というお墨付きとなって油断させてしまっているように感じます。

しかし、阪神大震災での倒壊で2000年に耐震基準が見直されているので決して新耐震基準だからと安心はできません。

また、今回のように基礎のひび割れや、シロアリ被害、雨漏り被害などがあった場合は、2000年以降の住宅でも倒壊の危険性はあるので、定期的な建物点検をすることが、今回のような地震での対策の一つになるのではと思います。

気にしてみれば直ぐに分かる変化でも普段の生活しているとなかなか気が付かないものですし、床下などはなかなか確認は出来るものではないので、やはりクルマの車検のように専門の方に定期的に点検をしてもらうことが大切だと思います。

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