酷い工事

この写真はエアコンを購入した時に取付業者さんがエアコンの配管を通すために住宅の基礎に穴をあけた跡です。

これでは隙間がありネズミなどの小動物が簡単に建物へ侵入してしまいます。

それよりも心配なのは基礎のひび割れです。

見て分かるように穴の上部にはひび割れが確認できます。

たぶん穴を開けた時に割れてしまったものだと思われます。

そもそも穴をあけるにしても基礎になるべくダメージを与えないよう刃物でコア抜きをするものですが、これはハツリ機で割ったものだと思います。

こんなあけ方をしていることからすると基礎の鉄筋がどこに入っているか調べることもしないで鉄筋を切ってしまう恐れも考えられます。

住宅は地震に耐えられる構造や快適に暮らすための断熱性能、劣化しにくい工夫など様々なことを考慮して建てられているので、建築を知らない工事業者さんが安易に手を入れると、性能の低下や見えない所で今回の基礎のように重大な劣化を引き起こしてしまうことが考えられます。

最近は高気密高断熱で住宅の性能が高くなってきています。

そのため壁に線を通そうと穴をあけるだけで断熱性能が落ちてしまったり壁の中で結露を起こし柱や土台、壁材などを腐らせてしまうこともあるので要注意です。

それにしてもヒドイ状況です。

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