羽アリの発生する時期

本日は、白アリ駆除工事に行ってきました。

ここ数年は、温暖化の影響で暖かいこともあってか、白アリが成長して羽が生えて巣別れをする群飛という現象が早まっているように感じます。

10年ほど前までは、ゴールデンウィーク頃に発生することが多かったのですが、近年では4月中旬頃には群飛をする傾向があります。

シロアリだけでなく害虫は気温が20℃を超えると活発になり30℃を超えると活動は鈍くなっていきます。

今年のように3月から20℃を超える気象状況になると害虫の活動時期も長くなることが考えられるので、今まで問題は無くても安心はできません。

住宅は快適な暮らしを求め高気密高断熱化が進んでいますが、私たちにとって快適な気温は害虫や菌類にとっても快適な環境といえるので、今まで以上に対策が求められます。

しかし、住宅業界は害虫や菌類の知識が少ないために、その対策があまりされていないように感じます。

過去の住宅でも耐震性能や断熱性能など様々な改善がされ、床材や外壁材などの建築資材も高耐久や見栄えの優れたものが開発されてきましたが、どんな家も経年劣化を起こし、白アリなどの被害、結露などによるカビの発生、さらには室内のダニ類の発生による被害は全くといって減少していないのが実情です。

新型コロナウイルスだけではなく、近年はSARS、MARS、鳥インフルエンザ、サル痘など今までになく発症が確認されていますが、これは地球温暖化による影響や大気汚染などが要因の一つだと思われています。

高気密高断熱住宅など私たち人間にとって都合がいい環境を追い求めることで、その裏で新たな危険が始まるのかも知れません。

整理整頓、清掃、そして換気が大切です。

室内だけでなく床下も換気が出来るように住宅の周辺に物などを置いて通気が妨げられないようにしましょうね。

今年は、桜の開花も早いことから白アリの群飛も早まることが予想されます。

いつ何時も対応できるよう準備しておきたいと思います。

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