業者選びのポイント

本日はネズミ調査に行ってきました。

建物内でネズミの糞が確認できたり天井裏や壁内から足音や齧り音が聞こえるということは、捕獲など駆除をするだけではなく、必ず侵入口があるということなので、そこを見つけ出し塞がなければ再発してしまうことになります。

今日のお宅では給湯器から引き込まれる配管を通す穴が侵入口となっていたようです。

給湯器の配管廻りの隙間は新築時からの場合もありますが、その多くは給湯器の交換時や浴室をユニットバスに交換した際に造られてしまっていることが多くあります。

タイルの浴室をユニットバスに変える工事の多くはリフォーム業者さんにお願いすることが多いと思いますが、建築の知識はあっても獣害虫の専門ではなく、下請けさんの方々も自分の仕事をするだけなので、穴のことまでは気にも留めてないことが殆どのように思います。

私たちが劣化対策や診断をしていてユニットバスの工事で見かける事象は、通気の確保をしていない、配管の穴を開けっぱなし、シロアリの予防・駆除をしていない、断熱対策をしていないなど、のちのち問題となりそうなことを考えた工事になっていないことが多くあります。

シロアリ業者も同じで建築の専門ではない業者が殆どのため、繊維系の断熱材を薬剤で濡らしてしまったり、高気密のためのシートに穴をあけてしまったり、また、力が掛かっている基礎を壊していたり、その鉄筋まで切ってしまっているなど建築の知識がないことにより住宅の品質を低下させてしまっている業者がいます。

ネット検索が盛んになり、どうしても価格で業者を選ぶことに偏りがちですが、建築・リフォームは家電などの既製品を買うのとは違い、技術や知識を必要とする業種なので同じように考えてしまうと失敗する恐れがあります。

これからシロアリなど害虫シーズンとなりますが、リフォームやシロアリ業者を選ぶ際には劣化診断の実績やシロアリなどの害虫の知識があるかなども確認して選ぶとことをお勧めします。

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