シロアリ リフォーム 住宅診断 害虫・害獣

家の寿命<人の寿命

建物定期点検で床下の点検をすると床下通気口の周りにクモの巣が多くある光景をよく目にします。

これはクモのエサとなるゴキブリやヤスデ、ダンゴムシなどの害虫が床下に侵入するためだと考えられますが、ゴキブリたちは何故?床下に侵入しようと集まってくるのでしょう?

外敵から身を守りやすいことや脱皮を繰り返す虫にとって湿気が不可欠であったり、変温動物なので低温を嫌い冬場などは特に寒さを凌ぐ場所に寄りたがる傾向があるためだと思います。

床下でクモの巣が多いということは、シロアリの薬剤が切れていて通気が悪く湿気がちなため虫にとって生息しやすい環境が出来ているサインとも言えます。

シロアリは黒アリの仲間だと思われがちですが、生物学上はゴキブリの仲間だとされています。

エサや生息場所などは異なりますが、どちらも暗く湿気た環境を好むのでゴキブリが良く出るという家はシロアリに侵入される環境が出来ているともいえます。

家の寿命は土台や柱、梁などの構造体が健全であるか否かで決まってくると思います。

クロスなどの内装材やサイディングなどの外装材は色褪せをすれば塗装をすればよいですが、柱などは簡単に入れ替えることはできません。

その主要な構造体に大きなダメージを与えるのが雨漏りとシロアリです。

昔の雨漏りは屋根からでしたが、近年の雨漏りは外壁からのため壁内での雨漏りのため、シロアリの被害と似て発見が遅れてしまい大きな劣化を招いてしまう傾向にあります。

特に外壁塗装の塗り替えは費用が掛かるために、分かっていても後に伸ばしたくなりますが、家を長く良い状態に維持するためには定期的なメンテナンスは欠かせません。

2050年には人口が1億人を切るとされていますが、その頃の平均寿命は90歳くらいになっているそうなので、住宅も定期的にメンテナンスをして長寿命化をしなければ高齢になってから大変なことになってしまうことが容易に想像できます。

主要構造体がダメになってからでは遅いので、しっかりと計画を立ててメンテナンスをしてもらえたらと思います。

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