冬でもゴキブリ
本日は藤枝市のお客様宅に建物定期点検に伺ってきました。
点検に入る前に気になる点についてヒアリングをさせてもらいますが、「最近ゴキブリを頻繁に見るようになった」との話があったので、ゴキブリが発生し易い床下の点検では、巣作りや卵など生息状況についても注意して点検をさせていただきました。
すると案の定、この時期だけに成虫のゴキブリを発見!です。
ゴキブリは寒いところを嫌うため、朝晩の冷えるこの季節になると少しでも暖かいところを求め身を守ろうとします。
建物には色々な建て方がありますが、一般的に多く建て方では基礎に通気口を設けたり、近年では基礎パッキンを設ける工法がとられています。
これらは床下の通気をとるために設けられていて、家の劣化を防ぐためにはとても大切な構造ですが、害虫などにとっては都合の良い侵入場所となってしまっています。
侵入して環境が良いと棲みついて卵を産んで、その結果、生息数が増えて居室内に出没するようになってしまいます。
最近の外壁断熱工法の住宅は暖かくて羨ましいですが、外壁で断熱をしているために壁の中が暖かく生息し易い環境になってるのでどこまで侵入できない構造になっているのか、また、最近人気の気密住宅は隙間なく造られているので簡単には侵入できませんが、ゴキブリはビニールなども穴をあけてしまうので、どこまで耐えられるのかも気になるところです。
毎年多くの住宅を点検していますが、ゴキブリなんて侵入する隙間などないと思っている方が多くいますが、家には驚くほど多くの隙間があり、どこからでも侵入が出来てしまうのです。
特に、本来、害虫は寒くなると活動が出来なくなり活動は止まったり死滅してしまいますが、高気密や高断熱の住宅は冬でも暖かいので、活動を止めることなく活動してしまうので一年中いつでも繁殖してしまうので、一番侵入されやすい床下の対策をすることが大切です。