建物定期点検は大事

本日は、牧之原市の方から和室の畳や押入れ内に虫食いのような跡があると連絡があり調査に行ってきました。

虫食いがあるとされる周辺をみると、畳等に明らかに白アリの被害と判断できる食害が確認できました。

この地域はイエシロアリの生息地域でもあるので、注意して床下など被害状況を確認すると写真にあるように複数個所から侵入の痕跡である蟻道が確認できました。

ヤマトシロアリとは比べ物にならない太い蟻道で活発に侵入している様子でしたが、木部の食害はそんなに進んでいる様子はありませんでした。

しかし、イエシロアリの食害スピードは早く、自らが水分を運び食害するために乾燥していると場所、壁の中や、天井裏などに広がっている可能性や玄関土間やタイル浴室土間などに巣を構築していることもあるので注意深く対処する必要があります。

それにしても、一つの巣に100万匹とも言われるシロアリが気が付かないうちに家全体を這いまわり蝕んでいる中で生活をしていると思うと慣れているとはいえゾッとしてきます。

最近の住宅は土間コンクリートが一般的になりシロアリに対する意識が薄れてきているように思いますが、シロアリはそんなことお構いなしに襲ってきます。

さらには、使用されている材木がシロアリが好んで食害する材木を多く使われていたり、高気密住宅のため新築時にシロアリの薬剤処理をしていない住宅もあり、被害が大きくなっていることも近年では珍しくありません。

シロアリを恐れることはありませんが、そのためには毎年の点検がとても重要です。

被害にあってからでは遅いのでしっかりと定期点検をしていってくださいね。

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