建物のかかりつけ医

本日は藤枝市のお客様宅へ建物定期点検に伺いました。

床下にて水回りの点検中、キッチン横の浴室から水が染み出ているのを発見しました。

タイルの浴室の為、浴室の配管状態を確認できませんが、おそらくは浴室の給排水の水漏れかと思われます。

既にかなり水が回ってしまっていますが、このまま気が付かずに放置していたら建物を支えている土台や柱などが腐り大変なことになっていたと思います。

染み跡が床面にも広がっていることから、たぶん給水系の水漏れではないかと思いますが、修理として見た目は悪いですが露出配管なら安く直すことができます。

しかし、漏水による木部の劣化やタイルが浴室なため冬場はかなり冷え健康面にも問題あること、築年数からしてなど総合的に考えると簡易的な修理よりもユニットバスへの交換を検討することも良いかも知れません。

さらには、床下に断熱材がないので予算にもよりますが、断熱のリフォームも合わせて検討していくと良いと思います。

ちなみに断熱リフォームでは国の助成金がありますが、直し方によっては助成をうけられなくなるので気を付けて下さいね。

どちらにしても、この部位はこのままにしておくと白アリの被害にあう恐れがあるので水漏れ修理後に白アリ予防をしなければなりません。

突然、このような出来事があると、ゆっくりと検討することも出来ないため勧められるまま修理してしまうことがあります。

そのため後から後悔したなどの話をよく耳にします。

普段から建物の診断をしてくれたり相談できる「かかりつけ医」を見つけておくことが大事だと思います。

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