床下環境で住宅が分かる

本日は焼津市のお客様宅へ床下点検に伺いました。

基礎パッキンによる通気がなされているお宅でしたが、床下でまさかの蝶々の死骸が・・・ダンゴムシやゴキブリ等の死骸はよく目にしますが、蝶々の死骸は初めて見ました。

以前の住宅の床下は土で布基礎と言われるコンクリートの基礎が立ち上がっていました。

基礎には通気口と呼ばれる開口部が設けられ、床下に湿気がこもらないように造られていましたが、現在では基礎パッキン工法が採用され通気口の代わりに基礎と土台の間に20mm程度のパッキンを設けて建物全周から通気が取れるようになりました。

そのお蔭で床下の湿気による床板などの傷みが軽減されましたが、その反面、ゴキブリやダンゴムシ、ヤスデなどの害虫が侵入しやすくなってしまいました。

シロアリの薬剤が効いている時は侵入を嫌ったり、侵入されても生息ができないので良いのですが、シロアリの薬剤が切れてしまうと害虫の温床になりやすい環境になってしまいます。

また、コンクリートのベタ基礎は見た目では乾燥していてキレイに見えますが、コンクリートは水分を多くを含んでいるので年中ジメジメとしていて、通気が悪い建物中央付近では地熱によって水蒸気が発生して床に貼られている断熱材に結露を発生させてしまうこともあり、より害虫の生息が高まることもあります。

できることなら新築時にそうしたことを建築業者様が理解して建築をしてくれていればいいのですが、残念ながら殆どは理解されていないのが現状です。

床下は普段の生活では目に見ることができませんが、長く快適に住み続けるためには床下環境状態を定期的に点検してもらうことがとても大切です。

それにしても一体どうやって入ってきたのでしょうか?・・・

記事一覧