大丈夫だろうという隙が危ない

先日、福岡県の老舗温泉旅館で基準値の3700倍にもなるレジオネラ属菌が検出されたというニュースがありました。

ヤシロでも以前、ある介護施設のレジオネラ属菌の洗浄除菌を行ったことがあります。

福岡県のものよりはるかに小さな数値でしたが、利用者の免疫力が低いとレジオネラ肺炎などが発症し、最悪死に至ることもあります。

その時の発生原因は、ろ過機の故障で循環するお湯が汚染されたことによりレジオネラ属菌が発生してしまったことでしたが、今回の事件のように年2回の点検や水の交換ではこのような事故が起きても当然と言ってもおかしくはないと思います。

昨年の幼稚園の幼児置き去り事件でもそうですが、私たちは今まで大丈夫だったという慢心から多くのことを見逃してしまっているような気がします。

シロアリの被害でも、何十年と過ごして問題はなかったのにと言われる方がいますが、私たちからすると偶然何事もなかっただけで何も対策をしていなければ、いずれ被害にあってもおかしくはないと感じます。

シロアリは日常目につく場所にはいませんが土の中どこにでも生息する虫なので、何もしなければ被害にあっても何もおかしなことではないからです。

高速道路を歩けば車が避けて事故は起こらないかも知れませんが、やはりそのような状況では事故が起こっても何の不思議はないのと同じです。

コロナ禍でも感じたことですが、私たちは目に見えるものに対しては注意を払いますが、目に見えないものに対して警戒心が薄れ勝手に大丈夫だろうと考えてしまうもののようです。

しかし、多くの事故はこの大丈夫だろうという油断の中に存在するものだということを過去が教えてくれています。

新型コロナウイルスも5月8日には5類に移行されて様々な行事がコロナ禍前のように開催されていくと思いますが、多くの犠牲の中で学んだことを活かして、油断をせずにノーマスク生活を楽しんでもらえたらと思います。

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