侵入口はないですか?
本日は天井裏でネズミが走るような音がするので見て欲しいとのとのお問い合わせがあり藤枝市のお客様宅へ調査に伺いました。
天井裏をみてみると、屋根裏にはネズミが侵入したような穴は確認できませんでしたが、糞などのネズミの証跡は確認できました。
ネズミは警戒心が強い動物なので、侵入しても棲み家とする環境でなければ直ぐに出て行ってしまいますが、静かで暖かく薄暗い安全な場所だと判断すると棲み家として居座ってしまいます。
また、1日に体重の4分の1ほどの食事をとり水分補給もしているので、天井裏で摂取できなければ外に餌を求めて出入りをしています。
さらには集団生活を行うために一匹が侵入すると複数のネズミが出入りしている可能性もあります。
そのため、駆除作業では再発をさせないためにも侵入経路を見つけて塞ぐことが大切になります。
今日のお宅では建物の基礎に給湯器の配線を通すために開けられた穴に隙間がありました。
周辺の環境には田んぼがあることから、田植えが始まり棲み家を追われたネズミが身を隠す場所を探して侵入したのではないかと思います。
最近の住宅の壁は発泡ウレタンなどの断熱材が壁いっぱいに入っていることや、床下と壁の隙間を気流止めといった部材で塞がれていたり、断熱材がギッシリと隙間なく埋め込まれているために仮に床下へと侵入しても天井裏へと上がることはできませんが、今日のお宅の築年数や断熱材の様子では壁に隙間があり、天井裏へと上がってしまったものと思います。
この時期は田植えや大雨による増水によって棲み家を追われたネズミが家に侵入するケースが増えます。
今一度、隙間などがないか点検をしておくと良いと思います。
ただし、穴があったからといって直ぐに塞がないことがポイントです。
万が一にもネズミが侵入していると閉じ込めてしまうことになり、逃げるために壁に穴を開けたり、死んでしまった時には強烈な異臭とともにウジが湧くなどの二次的な被害が起きてしまうので要注意です。
先ずは侵入されている痕跡がないか、専門業者に見てもらうようにしましょうね。