リフォーム前に建物診断が大事

本日はリフォームを考えている焼津市のお客様宅へ建物調査に伺ってきました。

外観は塗装に劣化が見られ特に破風板や鼻隠しなどの塗装は殆ど剥がれてしまっていました。

また、床下の調査では増築されたこともあり床下の通気が悪く土壌の湿気や木部にはカビの発生が見られると共に束石コンクリートにも劣化が確認され、そうしたこともあってか、フローリングの床は所々にブカブカとたわみが生じているなどの部位が認められました。

床下にカビがあったからといって全てが危険だということはありませんが、木材を腐朽させる褐色腐朽菌などの菌が生えやすい環境にあると言えるので、長く良い状態で住み続けるためには劣化がすすむ前に床下換気扇などで通気を増やし改善をすることが望ましいといえます。

特に腐朽までしていなくても、木材は含水率が高くなると強度が低下するので、耐震性も損なってしまいます。

さらには、白アリなどもカビが発生する気温(20度~30℃)と湿度を好むので、この先リフォームを考えられているのであれば、表面的な改善だけでなく少しだけ建物の健康を考えたメンテナンスも合わせて行うことが良いのではと思いました。

高齢化の時代、それに合わせて家も高寿命化してもらわなくてはなりません。

その為には定期的な点検をして問題になりそうな部位を早くに知り対処することが一番の方法だと思います。

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