ヤスデの発生

本日は新築されて間もない住宅にヤスデが大量に発生したとのことで調査に伺ってきました。

発生の状況などを伺うと昨年末から見かけ玄関まで侵入しているそうです。

ヤスデはジメジメとした環境を好み4月~6月(幼虫期)、10月~11月(成虫期)に集団で移動すると言われ、繁殖期は10月~11月です。

昨年末に見かけたとなると、成虫が繁殖のために産卵していることが考えられるので、雨が増えジメジメしてくると大量に発生する可能性があります。

住宅の環境は、新築ということもあってキレイにされて、お庭には防草シートを敷いてありました。

防草シートは雑草を生えにくくするために有効な方法ですが、反面、シートの下は結露しやすく年中ジメジメとした環境がつくられてしまいます。

そのため、ジメジメとした環境を好む害虫にとっては最適な生息環境となってしまいます。

ヤスデは1回の産卵で数百個もの卵を産むので大量発生にも繋がりやすくなります。

また、室内への侵入も嫌なものですが、多くは床下などに侵入するので床下で死骸を多く見かけ、目にふれることはありませんが、気持ちのいいものではありませんし、死骸が多いことで肉食のムカデなど毒をもつ害虫の生息も促してしまうことにも繋がるので庭などの管理には注意が必要です。

とは言ってもヤスデは落葉などの掃除屋とも言われており地球的には益虫そしても知られています。

ですが不快に思われてしまうことの方が多いので、そんな見た目で進化を遂げてしまって切なさも感じてしまいます。

こちらのお宅はまだ小さなお子様もいるため薬剤の特徴について説明しながら物理的な対処法など家庭環境に合わせてお話をしました。

”泣いたあかおに”の話を思い出してれしまいました。

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