カビの季節

そろそろ梅雨の時期がやってきます。床下点検をしていると、断熱材や、木部へのカビの発生がみられる時があります。

断熱材にカビが発生しているということは床下の湿度が60%以上になっていると考えられ、もし断熱材がなかったら直接床板にダメージを与えていたかもしれません。

断熱材には防湿性がないタイプもあり、水分が入り込むとなかなか抜け出せないためにカビ菌の温床になることもあります。

またカビの発生する多湿な床下環境は白アリにとっても好む環境なので、そうしたカビの発生している建物では白アリの対策は必須といっても良いと思います。

カビや白アリを発生させにくくするためには換気をして湿度を下げることが一番効果的です。

床下の調湿材などもありますが、どちらかというと補足機器と考えた方が良く、床下の環境によっては調湿材が湿度を保ってしまいカビが発生してしまう場合もあります。

この時期は浴室のカビも気になりますが、使用後は温水で石鹸水をしっかり流して朝まで換気扇を回すことで、かなり発生を抑えられますが、それと同じ理屈になります。

床下のカビは日常生活で目にすることはありませんが、白アリや害虫の発生するサインでもあり、建物を劣化させる原因にもなるので発生している建物は床下換気扇などの対策を検討することをお勧めします。

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